・カフェイン中毒になるので、犬に緑茶を飲ませてはいけない
・犬が緑茶を誤飲したら、すぐさま獣医さんに連絡する
・緑茶を飲んだ犬の初期症状は、体の震えや体温の上昇
犬に緑茶を飲ませても問題ない?
このように健康に良さそうな緑茶を犬にも与えたいと思う飼い主さんも多いのでは?
今回は、犬に緑茶を飲ませてはいけない3つの理由と誤飲時の対処方法について解説します。
この記事の監修者
福田 祥子
ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。
犬に緑茶を飲ませても大丈夫?
【回答】犬に人間が飲む緑茶をそのまま与えるのは絶対にダメです。
緑茶に含まれるカフェインは犬にとって有害であり、過剰摂取すると中枢神経系や心臓に悪影響を与えます。
緑茶に含まれるタンニンは、消化器系のトラブルや下痢のリスクを上げることも…。
緑茶には抗酸化物質や健康に良い成分が含まれていることは事実ですが、それらの成分を摂取するために緑茶を犬に与える必要はありません。
犬が緑茶を飲んでしまった時の対処方法
犬が緑茶を飲んでしまった時の症状
犬がカフェインを含む緑茶を摂取した場合、以下のような症状が現れます。
初期症状
- 興奮や不安
- 高い体温
- 頻脈または不規則な心拍
- 嘔吐
- 下痢
- 体が震える
重度の場合
- 重度の体温上昇 (高熱)
- 呼吸困難や呼吸停止
- 不整脈や心臓麻痺
- 発作や意識喪失
緑茶に含まれるカフェインに敏感な犬は、誤飲後数分で初期症状が現れます。
犬が緑茶を誤飲したときの対処方法
犬が緑茶を飲んでしまいました…。
- 冷静になる: 緊急事態になっても冷静でいることが大切です。焦らず犬の状態を観察し、緑茶をどのくらい飲んだかを調べましょう。
- 獣医に連絡する: 犬の健康状態や摂取量に関わらず、できるだけ早く獣医さんに連絡してください。獣医さんのアドバイスに従い、適切な処理の準備をします。
- 症状の観察: 犬の症状を観察し、興奮・嘔吐・不規則な行動・呼吸困難などの症状が現れた場合は、それも獣医さんに報告しましょう。
- 水を与える: 獣医さんの指示がない場合、犬に水を飲ませることができます。これにより、緑茶の影響を薄めることができます。ただし犬が嘔吐している場合は水を与えないでください。
- 安静にさせる: 犬を安静に保ち、興奮状態を抑えるように心がけましょう。過度の興奮は症状を悪化させる可能性があります。
- 医療処置を受ける: 獣医さんの診察が必要と判断した場合は、犬を獣医さんのもとに連れて行き、適切な医療処置を受けさせましょう。可能な限り早く専門家の治療を受けることが大切です。
犬にとっての緑茶の致死量は?
以下の数値は一般的な目安であり、犬の個体差や健康状態によって異なります。
小型犬 | 50〜200 mgのカフェイン |
中型犬 | 200〜500 mgのカフェイン |
大型犬 | 500 mg以上のカフェイン |
数値を超えていなければ、犬に全く影響がないわけではありません。
少しでも犬が緑茶を飲んでしまったのであれば、すぐさまかかりつけの獣医さんに連絡しましょう。
犬に緑茶を与えてはいけない3つの理由
カフェインの有害性
犬の体内に入ったカフェインは速やかに吸収され、中枢神経系と心臓に悪影響を及ぼします。
カフェインは興奮状態や不安を引き起こし、心拍数や血圧を上昇させる始めるでしょう。
この興奮状態が持続すれば、犬の健康に深刻な影響を及ぼし最悪の場合死に至ることも…。
消化器系への影響
緑茶に含まれるタンニンは、犬の胃腸を刺激し、消化器系に負担をかけます。
これにより胃の不快感や下痢のリスクが高まる可能性が…。
さらに消化不良や腹痛が発生することもあります。
添加物の危険性
緑茶に含まれる砂糖やミルクなどの添加物は、犬の健康に悪影響を与える可能性があります。
例えば、砂糖は虫歯や肥満の原因となりミルクは消化不良を引き起こす可能性が!
したがってこれらの添加物は犬にとって有害であり、緑茶を与えるのは避けましょう。
緑茶エキスを含んだ食品は?
緑茶エキスを含んだサプリメント・飲料・加工食品も同僚に避けるべきです。
緑茶エキスにもカフェインが含まれており、緑茶を飲んだのと同じ影響を与えます。
まとめ
今回は、犬が緑茶を飲んではいけない3つの理由と誤飲時の対処方法を解説しました。
緑茶は犬の届かない場所で保管するように心がけましょう!
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