犬にツナ缶(シーチキン)は大丈夫?量・頻度・注意点・メリット【ブリーダー監修】

食べ物
この記事の結論

・犬に人間用のツナ缶(シーチキン)を与えてはいけない!
・犬用のツナ缶を与える場合は、週に1〜2回がベスト
・犬用ツナ缶で塩分を抑えつつ、たんぱく質がしっかり摂れる

犬にツナ缶を食べさせても大丈夫か知りたい。

このように犬にツナ缶を与えても良いのか気になる方も多いのでは?

今回は、犬に人間用のツナ缶を与えてはいけない理由と頻度・量・メリットを解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

犬に人間用のツナ缶を与えてはダメ!

犬に人間用のツナ缶を与えてはいけない3つの理由

  1. 高塩分: 犬にとって高塩分の食事は健康リスクを引き起こす危険性があります。水分摂取量が増え、脱水症状を引き起こす可能性があり、また高塩分の食事は高血圧や腎臓疾患などの健康問題を引き起こす可能性も…。
  2. 水銀: 人間用のツナ缶には少量の人間には無害な量の水銀が含まれています。人間よりも体重が軽く小さく犬は、同じ量の水銀が神経系障害や消化器系問題などの大きな影響を与えることが!
  3. 添加物: ツナ缶には保存期間を延ばすために化学物質や保存料が含まれています。これらの添加物は、犬の消化器官に負担をかけ、アレルギー反応や消化器官のトラブルを引き起こす可能性があります。

犬用のツナ缶を食べさせても問題ない!

犬用のツナ缶は犬に適した食品であり、適切に与えられれば問題なし!

・添加物
・塩分量
・魚の種類
・適切な量

犬用ツナ缶を犬に食べさせる際に、上位の項目を確認することをおすすめします。

>>>犬にツナ缶を与える3つのメリットはこちら!

犬に与えるツナ缶の量と頻度

犬用ツナ缶と人間用ツナ缶の栄養素比較

一般的な犬用のツナ缶と人間用のツナ缶の栄養成分を比較します。以下の数値は一般的な目安であり、実際の製品によって異なることがあります。

犬用人間用
カロリー約100〜200kcal約100〜200kcal
たんぱく質約10〜20g約25〜30g
脂質約5〜15g約5〜10g
炭水化物約0〜5g約0g
塩分約0.1〜0.5g約0.5〜1g

犬用のツナ缶はタンパク質と脂質を維持しながら、塩分量を人間用よりも半分に抑えていることがわかります。

しかししっかりと犬に与える量と頻度を守らないと、塩分の過剰摂取や肥満の原因になるでしょう。

犬に与えるツナ缶の量

犬用のツナ缶を与える際の適切な量は、犬の体重やサイズ、活動レベルによって異なります。

大型犬(体重20kg以上)50〜100g程度
中型犬(体重10〜20kg)25〜50g程度
小型犬(体重10kg未満)10〜25g程度

かかりつけの獣医さんと犬の年齢や健康状態なども考慮して、ツナ缶を与える量を調整しましょう。

犬に与えるツナ缶の頻度

週に1〜2回程度が犬に犬用ツナ缶を与えるのが適切な頻度です。

食事のバリエーションを増やしたり、他のおやつとの交代で与えると良いでしょう。

食事バランスが崩れないように、ツナ缶はあくまでおやつや時折の特別なお食事の一部として与えることが重要です。

犬にツナ缶を与える3つのメリット

1. 良質なたんぱく質で免疫向上

ツナ缶に含まれるたんぱく質は、犬の筋肉の成長や修復に不可欠です

たんぱく質はアミノ酸の供給源となり、健康な筋肉や組織を維持するだけでなく、免疫機能を強化します。

運動量の多い犬には、日常的に摂取してほしいたんぱく質が多くツナ缶には含まれていますね。

2. 脂質で皮膚・被毛を強化

ツナ缶に含まれる脂質は、重要な犬のエネルギー源!

脂質は、健康な皮膚や被毛を維持するために必要な脂溶性ビタミンの摂取にも貢献します。

適切な脂質摂取量は、犬の皮膚と被毛の健康をサポートし炎症を軽減するでしょう。

3. ビタミンDで骨や歯の健康を維持

犬用のツナ缶にはたっぷりのビタミンDが豊富に含まれています。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨や歯の健康を維持するのに重要です。

ビタミンDは免疫系の機能を支援し、犬の健康を維持するのに役立ちます。

犬にツナ缶を与える際の3つの注意点

塩分量に注意する

ツナ缶には塩分が含まれており、犬にとって過剰な塩分摂取は健康リスクを引き起こす可能性があります。

高塩分の食事は高血圧や腎臓疾患などの問題を引き起こす可能性が…。

犬に与えるツナ缶の塩分量には十分に注意し、できるだけ低塩分の製品を選ぶのがおすすめ!

添加物や調味料の確認

一部のツナ缶には添加物や調味料が含まれていることがあります。

これらの化学物質や保存料は犬の消化器官に負担をかける可能性があり、アレルギーや消化器官のトラブルを引き起こす可能性も…。

製品の成分表を確認し、できるだけ自然な材料で作られた製品を選ぶことが重要です。

魚や添加物のアレルギーにも注意

ツナ缶に含まれる魚や添加物によって犬がアレルギー反応を示す可能性があります。

以下のアレルギー反応が見られた場合は、ツナ缶の摂取をやめかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

 

  • 皮膚のかゆみ
  • 発疹
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸困難

まとめ

今回は、犬に人間用のツナ缶を与えてはいけない理由と頻度・量・メリットを解説しました。

愛犬の日々の食事が豊かになる食材なので、犬用のツナ缶を一度購入してみては?

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