・ヤギミルクは、消化器官により効率的に吸収されやすい
・ヤギミルクの栄養素は、犬の健康維持や免疫機能のサポートする
・過剰に与えると、消化不良や体重増加のリスクがある
犬にヤギミルクはおすすめ?
犬にヤギミルクは良いと聞いたことのある飼い主さんも多いのでは?
今回は、犬にヤギミルクはおすすめな理由・量・頻度・メリット・注意点を解説します。
この記事の監修者
福田 祥子
ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。
ヤギミルクとは?
ヤギミルクはヤギから得られる乳のことで、牛乳よりも消化しやすいとされています。
ヤギミルクは脂肪粒子やタンパク質の構造が牛乳よりも細かく、消化器官により効率的に吸収されやすいです。
牛乳よりもやや甘くクリーミーなヤギミルクは、その風味の独特さでも知られています。
料理やお菓子作りにおいても牛乳の代替品として利用されることがあるそうです。
消化しやすい上にヤギミルクの栄養価は高く、乳糖不耐症や牛乳アレルギー持ちとっては良い食材の一つになります。
ヤギミルクの主な栄養素を牛乳と比較
ヤギミルクと牛乳100g当たりの栄養素の比較です。
ヤギミルク | 牛乳 | |
カロリー | 約69-71 kcal | 約61-65 kcal |
タンパク質 | 約3.6-3.8 g | 約3.2-3.4 g |
脂質 | 約4.1-4.5 g | 約3.2-3.6 g |
カルシウム | 約134-137 mg | 約120-125 mg |
カリウム | 約204-207 mg | 約150-155 mg |
ビタミンA | 約47-53 μg | 約28-32 μg |
牛乳と比較すると、ヤギミルクはカロリー・タンパク質・脂質・カルシウム・ビタミンAなどがわずかに高い傾向が!
ヤギミルクはビタミンAやカルシウム、リボフラビン(ビタミンB2)などが豊富に含まれています。
犬にヤギミルクがおすすめな理由3つ
犬にとって消化しやすい
ヤギミルクは、一般的に消化しやすいとされています。
ヤギミルクが牛乳よりも細かい脂肪粒子やタンパク質の構造を持っているため、犬の消化器官に負担をかけにくいからです。
胃腸が敏感な犬や消化器官に問題を抱える犬にとって、ヤギミルクは優しい食事選択肢となります。
栄養価が高い
ヤギミルクは、犬にとって必要な栄養素を豊富に含んでいます。
タンパク質、脂質、カルシウム、ビタミンAなどの栄養素は、犬の健康維持や免疫機能のサポートに重要です。
犬がバランスの取れた栄養を摂取し、ヤギミルクで健康的な食生活を送ることができます。
アレルギー持ちの犬には必須食材!
ヤギミルクは、牛乳アレルギーを持つ犬にとって優れた代替品です。
牛乳に含まれるラクトースや牛乳タンパク質に反応する犬にとって、ヤギミルクは穏やかで消化しやすい食材!
牛乳アレルギーは犬の中で比較的一般的であり、それに伴う消化不良や皮膚トラブルなどの問題を解決できます!
犬に与えるヤギミルクの量・頻度
犬に与えるヤギミルクの量
犬に与えるヤギミルクの適切な量は、犬の体重(kg)に応じて異なります。
小型犬(体重5kg未満) | 約60ml未満 |
中型犬(体重5-15kg) | 約60ml〜120ml |
大型犬(体重15kg以上) | 約120ml〜240ml |
これは目安であり、犬の年齢・健康状態・運動量・栄養バランスによって異なる場合があります。
ヤギミルクは栄養価が高いが犬の主食としてではなく、栄養補助として与えるのが理想です。
犬に与えるヤギミルクの頻度
ヤギミルクを栄養補助として与える場合、週に1〜2回程度の頻度で与えることがおすすめです。
犬の食事にバリエーションを増やしたり、特別な日のご褒美にできます。
消化器官の問題や食欲不振を抱える犬に与える場合、毎日少量ずつ与えることが良いでしょう。
通常の食事が利用できない場合、ヤギミルクを代替食として与えることがあります。この場合は、獣医師の指示に従って適切な頻度で与えましょう。
老犬や子犬にもヤギミルクを与えてもよい?
老犬は消化器官が敏感になっている場合がありますので、与える際には少量から始め、徐々に増やしましょう。
老犬が特定の健康問題やアレルギーを抱えている場合は、獣医師に相談してから与えてください。
母乳や専用の子犬用ミルク代替品と併用として、子犬にヤギミルクを与えることがあります。
半年未満の子犬にしっかり栄養を与えたい場合に、獣医師の指示に従ってヤギミルクを与えると良いでしょう。
犬にヤギミルクを与える方法
市販のヤギミルクを購入する際は、できるだけ新鮮で無添加の製品を選びましょう。
有機やオーガニックの製品を選ぶのもおすすめ!
犬の体重や健康状態を確認して、適切な量を準備してください。
ヤギミルクを室温にするまたは、少し温めたりして犬のフードと混ぜて与えるのが理想的!
犬にヤギミルクを与える際の3つの注意点
消化不良や体重増加のリスク
ヤギミルクを与える際には、適切な量と頻度を調整することが大切です。
定期的に与える場合でも、過剰に与えると消化不良や体重増加のリスクがあるため、適度な量で与えるように心がけましょう。
ヤギミルクは毎日与えるのではなく、健康状態を見ながら足りていない栄養を補給するように与えてください。
品質と安全性の確保
ヤギミルクを選ぶ際には、品質と安全性に注意を払うことが重要です。
新鮮で無添加の製品を選び、添加物や保存料が含まれていないことを確認しましょう。
製品のラベルをよく確認し、製造元や原材料についても確認してください。
消化器官のトラブルやアレルギーの兆候
ヤギミルクを与えた後は、犬の反応や消化器官の状態を注意深く観察しましょう。
消化不良やアレルギーの兆候が見られる場合は、与える量や頻度を調整したり、与えるのを一時停止したりすることが必要です。
消化器官のトラブルやアレルギーの症状が持続する場合は、速やかに獣医師に相談しましょう。
まとめ
今回は、犬にヤギミルクはおすすめな理由・量・頻度・メリット・注意点を解説しました。
ヤギミルクは特に老犬や子犬の栄養補填に優秀な食材なので、必要な時に覚えておくと良いでしょう。
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