犬にラムネはダメ!NGな3つの理由と誤飲時の対処方法【ブリーダー監修】

食べ物
この記事の結論

・ラムネに含まれるキシリトールで最悪の場合死にいたる。
・ラムネを食べていたら、食べた種類と量と経過時間を確認
・ラムネを誤飲した際の症状が見られたら、直ちに動物病院へ

犬にラムネを与えても問題ないか知りたい?

このように犬にラムネを食べさせても大丈夫か気になる方も多いのでは?

今回は、犬にラムネはな3つの理由と誤飲時の対処方法について解説します。

この記事の監修者
福田 祥子

ブリーダー歴:30年
繁殖犬種;10種以上
繁殖頭数:3,500頭以上
株式会社プレジールケンネル代表として犬の繁殖業を務めつつ、巣立っていった子犬たちのアフターケアとして相談やトレーニングも携わっている。

犬にラムネを与えても問題ない?

犬がラムネを食べて直ちに死に至る可能性は低いですが、重大な健康リスクが生じます

人間には比較的安全なキシリトールは、犬にとっては非常に有毒です。

犬がキシリトールを摂取すると、急激な血糖値の上昇やインスリンの過剰分泌が引き起こされ、重度な低血糖状態に至ります。

他にもラムネに含まれる炭酸ガスは、過剰摂取によって胃拡張や胃捻転の原因に!

胃拡張は胃が膨れ上がり、胃捻転は胃が回転することで、血流が阻害され最悪の場合に死に至ることも…。

犬にラムネを食べさせてはいけない3つの理由

 

キシリトールの有害性

ラムネに含まれるキシリトールを犬が摂取すると、急激なインスリンの分泌が促され、血糖値が急速に下がります。

低血糖症状が現れると犬は体力を使い果たし、失神や痙攣さらには死に至ることも…。

小型犬が約5gのキシリトールが含まれる1本のラムネを誤飲し、急激な低血糖を引き起こし死に至るケースもあります。

キシリトール摂取は、肝臓に深刻なダメージを与えることも…。

犬にはキシリトールの代謝が遅いため、キシリトールが肝臓に蓄積しやすい傾向にあります。

継続的に摂取し蓄積すると、肝細胞が壊死し深刻な肝障害を引き起こすリスクが。

炭酸と胃の問題

ラムネは炭酸飲料であり、そのガスは犬の胃に圧力をかけ、膨張させます。

これが胃膨張や胃捻転といった深刻な問題を引き起こす可能性が!

これらの状態は緊急治療が必要になり、犬の健康に深刻な影響を与えます。

実例として大型犬が大量のラムネを誤飲し、炭酸ガスが腸や胃にたまり、胃捻転を起こし亡くなりました。

砂糖と肥満、糖尿病のリスク

ラムネには多量の砂糖が含まれていることが一般的です。

砂糖の摂取量が増えると、犬は肥満や糖尿病のリスクが高まります。

 

高血圧
心臓病

関節炎
脱臼
骨折
腰椎間板ヘルニア
睡眠時無呼吸症候群
気管支炎
肝臓障害
膵炎

上位は肥満や糖尿病の犬が引き起こしやすい病気の一例です。

糖分が大量に含まれるラムネを犬に与えるのはなるべく避けましょう。

犬がラムネを食べてしまった時の対処方法

  1. 摂取量と状況の確認: ラムネの摂取量や種類、摂取後の経過時間などを確認します。これにより、獣医さんが犬の状態を適切に評価できます。
  2. 症状の観察: 犬の異常な行動や症状(嘔吐、下痢、不安、異常な興奮、意識障害など)を注意深く観察します。これにより、犬の健康状態を把握し、獣医さんに適切な情報を提供できます。
  3. 獣医師への連絡: 犬がラムネを摂取したことを獣医さんに伝え、犬の状態や摂取量などを詳細に説明します。獣医さんは適切な処置や治療を指示し、犬を診察するための適切な措置をとります。
  4. 処置の指示に従う: 獣医さんからの指示に従い、処置を行います。これには、吐かせるべきかどうか、水を与えるべきかどうか、または病院に連れて行くべきかどうかなどが含まれます。
  5. 病院への連れて行き: 獣医さんが必要と判断した場合、速やかに犬を動物病院に連れて行きます。獣医さんは犬の健康状態を詳しく診断し、必要な治療を行います。

犬がラムネを誤飲した時の主な症状

症状は摂取量や犬の個体差によって異なります。

症状が出るまでに時間がかかるケースもあるので、可能な限り早く獣医さんに連絡し状況を報告しましょう。

嘔吐
下痢
腹部の痛みや不快感
高揚感や興奮
不安や不穏
動悸や息切れ
異常な興奮や興奮
過度の唾液分泌
弱さや無気力
ふらつきや歩行困難
意識障害や昏睡状態

これらの症状が現れた場合は、速やかに獣医師に連絡し、指示を仰ぎましょう。

まとめ

今回は犬にラムネを与えてはいけない理由と誤飲時の対象法について解説しました。

ラムネは犬にとって危険な食べ物なので、管理保管には注意しましょう。

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